視点を考える
この本は、日常生活の中で二人の老人がどんなアングルを使ってるかを、
わかりやすく教えてくれる本です。
視点を増やすのに、非常に参考になります。
また、宮崎駿の本はとても過激で面白いのでおススメです。
かなり価値観に偏りがあります。
オススメはこちらの二冊。
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: スタジオジブリ
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 単行本
- 購入: 16人 クリック: 157回
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- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 88回
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駿語録はとても、面白いものがあります。
やっぱり腐海のシステムを考案した人だから、説得力を持って強引な話をしてくれます。
ところで、宮崎駿は、記憶能力がすばらしいそうです。
基本的に、「形状」「動き」を記憶することを念頭に置いたアングルを、
普段から心がけているのだと思います。
有名な話では、プロデューサーの鈴木さんとヨーロッパに旅行に出かけた際に訪れた住宅で、
宮崎駿は延々と建物の構造を見上げて眺めたりしていたらしいです。その横で、鈴木さんが
パチパチ写真を撮っていると、ウルサイと怒られたとか。
半年後、魔女の宅急便をつくっている時に駿が鈴木さんのところへ来て、
「写真見せて。こないだの旅行の」
と言うらしい。鈴木さんが写真を見せると、
「あぁ、こここうなってたんだ。そうだった、そうだった・・・」
みたいなことを言いながら絵を見せてきた。
それは、写真よりも雰囲気をしっかり掴んだあの住宅の一室の絵だったらしいです。
それが、キキの部屋らしいです。
この話に登場する宮崎駿のアングルは、「空間把握を前提に見る」ということだと思います。
「いい景色だな〜」って見てない。
「ここがこうなってて、柱がこう走ってて・・・あぁ、あそこの壁は赤茶けてる・・・」
とか、ブツブツ考えながら見ている。
これも、一つの視点なんだと思います。
また、僕がものすごく大好きな写真家さんに松本コウシさんという方がいます。
こちらの方は、雰囲気のつくりかた、選び方が凄く上手だなと思います。
ぜひ、チェックしてみてください。